産後は無理しちゃダメ!!産後ケア施設の必要性~メリット・デメリット~

2023年7月13日10:33 AM [未分類]

皆さんこんにちは!今回は産後ケア施設についてご紹介していきます。産後の身体は思った以上にダメージがありますが、その状態で育児や家事なんてしんどいですよね。お母さんが健康な状態でないと育児はかなりつらいものとなります。自宅でゆっくりできないとき、産後ケア施設も選択肢に入れてみては!?ここでは産後ケア施設がどんなところで、どんなサービスが受けられるかをご紹介していきますね。

近年日本でも増えてきている「産後ケア施設」民間のみではなく、一部の自治体での取り組みも見られます。産後ケア施設が有効な理由と気になる費用やサービスを解説します。

「産後ケア施設」とは出産後の回復を図るための施設です

 

<目次>

☆出産後1か月は体を休める

☆なかなか休めない現状

☆「産後ケア施設」が日本にも増え始めている

☆産後ケア施設で受けられるケアや費用は?

☆産後ケア施設は自治体での取り組みも!

☆出産後1か月は体を休める

妊娠・出産は女性の心身にとって一大事です。日本でも‘‘産後の肥立ち‘‘などと言われています。言いかえると産後は全治2か月のダメージを負っているとも考えられており、産後の体が元に戻る過程では無理をしてはいけないとされています。特に産後に無理をすると将来、子宮下垂や子宮脱などにもつながることも指摘されています。どんなに気力はあっても過信は禁物で、体調がある程度戻るまでの最低1か月ほどはゆっくり体を休めないといけないのが原則です。

☆なかなか休めない現状

この国では本来、里帰りや家に実母や義母が来て家族に家事一般を手伝ってもらい、寝たり起きたりしながら赤ちゃんのお世話に慣れてゆきます。また当時では産後の身体は「不浄」とされ、1か月は産室から出ることを禁じられていたそうです。一見ネガティブな印象を強く受けてしまいがちですが、そのように理由をつけて母親の身体が守られていたのではないでしょうか?体を安静にして回復を促すという理にかなった環境で過ごすことができますよね。それがいつの間にか「不浄」の奥に隠れている意味を省かれて、「不浄ではないから」という認識で産後の身体を回復させる環境が軽んじられてきているように感じられます。というのも時代や社会の変化でご家族が遠方で支援を受けることが難しい、里帰りしても、母親の両親も現役で仕事をしていたり、その親の介護で手がいっぱいで、休むに休まれない環境になってしまっている。自宅に実母や義母に来てもらうと心身が休まらないことがあったり、産後の不安定な時期でもあるので些細なことからトラブルになることもあったりします。また夫の仕事が忙しく家事の協力が得られなく、悲しいですが結局本人が産後早々から動いて無理をしてしまっていることも多いのが現状です。

☆産後ケア施設が日本にも増え始めている

韓国や中国では、出産後の女性が心身を休める場として、「産後院」という施設があります。ある女優さんも韓国で出産した後その施設で産後ケアを受けて過ごされたということでも一時有名になりましたね。まだまだ日本ではほとんどないのが現状。その日本でも核家族の増加でニーズが増えているほか、頼る人がいない、頼りたくないなどの微妙な関係性なども理由としてあるかもしれませんが、最近は徐々に増え始めています。

とある施設では高級な調度品に囲まれた完全個室の空間で、野菜中心の食事を摂りながらゆったりと過ごすことができます。アロママッサージを受けたり、骨盤矯正を学んだり、沐浴やベビーマッサージについて指導を受けたりします。専門のスタッフに育児の不安を相談することもできます。出産後の心と体を休めながら、一方で子どもだけにかかわることで、徐々に母親としての自覚を確かなものにしていける場ともなります。

☆産後ケア施設で受けられるケアや費用は?

関東の助産院の一例として、以前東京で運営されていたある産後ケア施設では、分娩施設関係なく出産されたお母さん方が利用できる仕組みになっていました。産後ケアのサービスには日帰りと宿泊があり、当時の料金は次のようになっていました。※サービス内容も料金も施設で異なりますので、あくまでも一例として、ご参考ください。

<産後ケア利用の例>

〇1泊2日:6万4,800~(税込み)

食事、アロママッサージ、各種指導などの料金を含む

・産後ケアの内容は利用者と相談し回復具合などを見ながら回数・内容を決める

〇日帰りプラン(デイサービス):2万円(10:00~15:00)

昼食付、希望によりアロママッサージケア(別料金、要事前予約)、フットバス、授乳指導、育児増段、沐浴指導

☆産後ケア施設は自治体での取り組みも!

一部の自治体でも、産後ケアに取り組み始めています。東京世田谷区の例で概要を見てみましょう。

<自治体の例>

内容:産後4か月未満の母子を対象に母体ケア、乳児ケア、育児相談・指導

対象:世田谷区に在住の生後4か月未満の子供とその母親で、産後に育児不安や体調不良があり、ご家族などから支援が受けられない方

日数:ショートステイは7日間まで、デイケアは7日間まで

費用:母子ショートステイ…1泊2日:9000(1日4500円)、母子デイケア…1日3000円(※住民税非課税世帯・均等割りのみ 非課税世帯・生活保護世帯には減免もあり)

問い合わせ:近くの子供家庭支援センタ―へ

費用はリーズナブルですが、産後に育児不安や体調不良がある場合に限られます

出産のご予定がある方は、自治体にこうしたサービスがあるか、一度確認してみるといいでしょう。自治体にそうしたサービスがなく、希望があれば、民間のサービスも検討してみるのもいいかもしれません。

 

◆サービス内容

・食事の提供・衣類の洗濯・授乳指導・育児相談・沐浴・赤ちゃん夜間預かり・粉ミルクの調乳・乳房マッサージ ただし、受けられるサービスは施設により異なる場合があるので、事前に問い合わせをするのがおすすめです。(食事提供、授乳指導はほとんどの施設で受けられると思いますが、洗濯サービスはしていない施設も多いようです。)

費用は1日3万円前後が目安ですが、自治体の助成により安く利用できる場合もあります。また勤め先の会社の福利厚生で助成金が下りる場合もありますので一度調べてみてください。

 

◆産後ケア施設のメリット

・しっかり体を休ませる

産後ケア施設では食事・掃除・入浴などが提供されるためゆったりと育児に向き合いながら過ごせます。寝不足で睡眠をとりたいときも安心して赤ちゃんを預けられるところが魅力的です。その間に十分体を休めていただきます。

・専門家がそばにいて心強い

病院では出産後約5日程度で退院となり、慣れない中産後育児によくある「困った」の壁にぶつかります。産後ケア施設ではリアルタイムで対応し、不安な気持ちが軽減されていきます。

・助産院独自のケアが魅力

育児相談の他にも、乳房ケア、アロママッサージ、骨盤矯正、産後ヨガな心身ともに癒されるケアもあります。

産後に育児スキルと自信、体力を十分に養ってから自宅に戻りたいものですね。

 

◆デメリット

・費用が高額

利用者が何日も利用するには高額のため、日帰り、1~2泊ほどで、1~2週間などの利用は難しいのかもしれません。

・受けられるケアが限られてくる

多くの助産院は少ない人数や、院長である助産師が一人で運営されている場合が多くあります。日帰りや短期間宿泊の利用では受けられるケアが限られることがあります。事前にその助産院の理念や方針、実施されているケアを情報収集し、自分の目的に合ったサービスが受けられるようにすることをお勧めします。

・施設が遠い

最近話題になってきている産後ケアホテルの場合、立地の問題・産後ケア施設は国内でもまだまだ少なく、近郊などの都市部に集中しているのが現状です。自宅が都市部近くに住んでいないと利用が困難なことが多いです。地方から向かおう思えばできますが、赤ちゃんの体力を考えると移動距離の事で頭を悩ませてしまいます。逆を言うと、移動圏内にある場合は絶好のチャンスです。産後の過ごし方の一つに、産後ケアホテル利用を検討してみてください。

 

いかがだったでしょうか?産後にご自身の体をいたわれる様、産後ケア施設も選択肢に入れて検討してみてください。

ちなみに、ゆうこ助産院でも産後ケアサービスを行っております。大自然に囲まれた静かな一軒家でゆったりとした時間が流れる中、自分の体と向き合いながら母性を育まれてみてはいかかでしょうか?興味がございましたら一度お問い合わせいただけると幸いです☆

 

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