助産院で産後ケアサービスを受けるには?自治体と民間との違い
2024年2月28日9:49 PM [未分類]
皆さんこんにちは。最近話題になっている産後ケア。
育児や家事で体がちっとも休まらないなどの悩みを抱えているお母さんやそのご家族の方々。産後ケアという言葉を一度は耳にしたことはありませんか?
でも産後ケアってどう利用していけばいいの?どんなケアが受けられるの?
使ってみたいけどわからないことだらけで利用までにたどり着けない・・・(涙)
などのお悩みを少しでも解消して、慌ただしい育児生活の中で上手に利用して、少しでも負担を解消し、お母さの体の回復につながればと思っています。
前回は「産後は無理しちゃダメ‼産後ケア施設の必要性~メリット・デメリット~」で少しご紹介をしてきましたが、今回は産後ケア事業についてを詳しく掘り下げて解説していきます。
目次
☆産後ケア事業とは
☆産後ケア事業の種類とケア内容
☆産後ケア事業のメリット・デメリット〜実際の感想も含めて〜
☆産後ケア事業の利用方法
☆助産院での産後ケアのメリット
☆産後ケア事業とは
最近よく耳にする「産後ケア事業」。いったいどんなものなのでしょうか。
厚生労働省のホームページに概要が記載されているので、ご興味のある方はこちらをどうぞ~。
・・・とご紹介したものの、かなり難しく書かれているのでなかなか理解にくいかと思います。
筆者も読むのがかなり大変でした(汗)
簡単に言うと、産後ケア事業とは市町村などの自治体が主体となって、お母さんの体の回復と育児をサポートするための取り組みです。
自治体が提携している病院や保健センター、助産院などの産後ケア施設でケアやサービスが受けられます。
利用料の一部を助成してくる制度があるため、格安で利用できます。
自治体による補助とは
各自治体が実施している産後ケア事業は、一部利用料の補助があります。
多くの地域では提携している施設で産後ケアを利用すると、すでに補助分を差し引いた低料金で利用することができます。
また産後ケア事業には、日帰り型、宿泊型、訪問型などのタイプがあります。
以下の表にまとめてみたのでご参照ください。
☆産後ケア事業の種類とケア内容
○自治体が行っている産後ケア事業
種類 |
概要 |
利用施設 |
ケア・サービス内容 |
利用料金(目安) |
|
日 帰 り 型 |
個別型 |
利用者は個人のケアに必要なサービスが受けられる。 |
病院、診療所、助産所、産後ケアセンター、保健センターなど |
・母親の身体と心理的なケア ・乳房ケアを含めた授乳指導 ・育児相談・指導 ・保健指導、栄養指導 |
1回あたり3000円前後 |
集団型 |
複数の利用者がグループで育児相談や指導が受けられる。利用者同士の仲間づくりや会話でストレスを軽減できる。 |
||||
宿泊型 |
利用者が施設に宿泊してケアを受ける。1日を通して利用者と赤ちゃんの様子を見ることで、より個別に沿ったケアが受けられる。 |
病院、診療所、助産所、産後ケアセンター、保健センター、提携している宿泊施設など |
・母親の身体と心理的なケア ・乳房ケアを含めた授乳指導 ・育児相談・指導 ・保健指導、栄養指導 ・生活相談・支援 |
約10000円前後 |
|
訪問型 |
利用者の自宅に助産師や保健師など専門職員が自宅に訪問しケアを受ける。 |
自宅 |
・母親の身体と心理的なケア ・乳房ケアを含めた授乳指導 ・育児相談・指導 ・保健指導、栄養指導 |
1回あたり約1500円前後 |
上の表に記したケアは、看護師、助産師を中心に臨床心理士、栄養士、保育士などもの専門家が行います。
とはいうものの、各自治体によって名称もサービス内容も様々で、産後ケア事業を実施していない自治体もあります。
利用可能な回数、利用できる期間、宿泊の場合は宿泊可能日数、利用料についても地域によってバラバラです。
また、生活保護世帯、低所得者世帯は利用料の減免処置などの配慮があります。
一度お住まいの地域の産後ケア事業を調べてみてください。
○民間で行っている産後ケア事業
自治体のほかに民間で行っている産後ケア事業があります。
ラグジュアリーなホテルの様な内装や、地域特有の宿泊施設を取り入れた所もあり、リゾート気分で産後ケアが受けられます。
基本的なケアやサポートに加えて母親のボディケアも重点的に力を入れている施設が多くみられます。
<ボディケアの具体的な内容>
母親の例:骨盤ケア、産後ヨガ、ボディ・フェイシャルトリートメントやアロママッサージ、ヘアケア、指圧マッサージ、よもぎ蒸し等
赤ちゃんケアの例:ベビーマッサージ、チャイルドケア等
思い出作り:ベビー食器の絵付け体験、赤ちゃんとの撮影会、モビールづくり等
ボディケアやサービス内容の面からみると自治体が行う産後ケアより民間施設が行う産後ケアの方が充実度が高く感じられます。
また夫や上のお子さんも一緒に宿泊できたりと至れり尽くせりなサービスを受けられる所もあるようです。
☆産後ケア事業のメリット・デメリット~実際の感想も含めて~
ではここから産後ケア事業を利用するにあたってのメリット・デメリットを、産後ケア事業を利用した方々の感想も含めながらご紹介していきます。
◇自治体が提携している産後ケア事業
<メリット>
・病院や助産院、保健センター等が多く提携している。自治体からの料金補助が下りるため、リーズナブルに利用できる。
・通所型、宿泊型は母親の休息時間の確保ができる
・宿泊の場合24時間助産師など専門職員に頼れる
・連日宿泊すると、母乳栄養が軌道に乗ったというママの声がありました
・集団型ケアの場合は母親同士のつながりができ、情報交換や悩みの共有ができる
・訪問型や宿泊であっても可能なところなら、父親の育児スキルアップができる機会にもなる。
<デメリット>
・宿泊において主に病院では、家族の付き添い入院が困難な場合が多い。
・通所型の場合は時間に限りがあり、休息の確保が難しい。
・基本的なケアや相談、アドバイスは受けられるが、ヨガや骨盤ケアなど母親のボディケアに関して物足りなさを感じてしまう。
・母子同室のため十分に休むことができなかった。(施設にもよります)
・病院宿泊の場合、同室者が産後ケア以外の入院患者だったところがあり、周囲に気を遣った。
・産後ケア案内の利用対象に「産後の体調、育児に不安がある」「ご家族からの育児などの支援が難しい方」などの文面が重くて産後ケア利用に踏み切れなかったというお声を聴きました。
・利用するまでに手順が多く時間がかかることがある。
本当に色々な施設があると思います。
その施設の環境も情報収集ができるといいですよね。
◇民間で行っている産後ケア事業
<メリット>
・基本的なケアのほか母親のボディケアなどリフレッシュに充実している
・宿泊において、家族の付きそい宿泊が可能な施設が多い
・家族宿泊も可能なので、父親の育児スキルアップの良い機会ができる
・赤ちゃんやご家族との思い出作りができる催しがある
・自治体と同様、集団型ケアの場合は母親同士のつながりができ、情報交換や悩みの共有ができる
<デメリット>
・自治体提携している施設より、利用料金がかかる
・産後ケアホテルなどは場所が遠距離になって移動に負担がかる
・宿泊期間中の荷物をまとめるのが大変
やはり金銭的なところや施設がまだまだ少ないのが現状なのでしょうか。
計画を立ててご褒美にしても良いかもしれませんね。
☆産後ケア事業の利用方法
ここからは主に自治体で行われている産後ケア、を利用するまでの流れをご紹介していきます。
(1)利用希望時にお住いの保健センターに電話等で申し込む
(2)地域の保健師が面接や聞き取りを行います
(3)申請書の記入を行い、面談の内容を踏まえて審査をします
(4)承認された場合は「事業利用決定通知書が発行されます」
(5)具体的な利用日程については地域の保健センターや、利用する施設に直接お問い合わせ下さい。
といった流れの様です。
地域によっては産前から登録や申請ができるので利用までに短時間でできることもあります。
☆助産院での産後ケアのメリット
・職員が少人数なので一貫した方針とケア、アドバイスがうけられる
・一人ひとりじっくりと母親の思いを聞くことができる
・近所にあるのでアクセスしやすい
・ゆっくりと休める
〜ゆうこ助産院から一言〜
こちらでも産後ケアにいらっしゃったお母様の思いを十分にお聞きします。そのうえで1日の過ごし方を一生に考えましょう。
例えば「とにかく休みたい!」ならその間の赤ちゃんのお世話はお任せください!授乳のミルク対応もお受けしております。
ゆうこ助産院も宿泊型の産後ケアも対応しております。
実際初めてお母さんになる方は、なにから始めて良いかわからない状態で、パニックになっていることがよくあります。
まずはゆっくり休養と栄養を取って体力を回復し、少しずつ育児にむけての技術や知識を身に着けて行きましょう。
また、お父様の育児スキルを習得するのもお手伝いしますので、お気軽にお申し出くださいね。
宿泊型の産後ケアには自治体の助成は残念ながらございませんがリロクラブ登録施設なので、所属の会社の福利厚生が利用できる場合があります。
せっかくですので助産院でうけられる産後ケアの良さをアピールしちゃいました☆
いかかがだったでしょうか?
産後ケアは自治体申請すると「ダメな母親」「マークされてしまう」などネガティブな気持ちになってしまうというお声を聞くことがありました。
そんな事は一切ありません!!
「産後の状況によって必要ない場合がある」など、案内にコメントされているところもあり、利用までに躊躇してしまうお気持ちもあるかもしれません。
ですが、ほとんどのお母さま方は利用可能です。
育児で疲れてしまうのは当たり前のことなんです。
育児はみんなで助け合ってしないといけない事、もっと気軽に産後ケアを利用して、抱え込まずに少しでもお母さま方やその家族が元気に育児生活を送れるようになっていくといいですね!!
ぜひ参考にして上手に活用していってくださいね。
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